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Date: 7月 13th, 2014
Cate: サイズ

サイズ考(大口径ウーファーのこと・その2)

私がこれまで自分のモノとして鳴らしてきたスピーカーでは、
15インチ口径ウーファーがいちばん大きい。
それ以上の、18インチ、30インチといった大口径ウーファーは、自分のモノとして鳴らした経験はない。

いまいわゆる大口径ウーファーは少なくなってきたように感じる。
いつのまにか大口径ウーファーを鳴らすのは、あまり知的ではないような風潮が一部ではあるようだ。
小口径、中口径ウーファーを鳴らす方が質の高い低音が得られる──、
それがあたかも最新の鳴らし方のように喧伝する人たちが増えてきたようにも感じている。

低音再生とは、そういうものなのか、
それに15インチは大口径なのか。

私の感覚では、15インチをこえたサイズから大口径となる。
つまり私にとって大口径ウーファーのもっとも小さなサイズが18インチであり、
それ以上の24インチ、30インチが、まさしく大口径ウーファーという認識である。

1977年秋のステレオサウンド別冊、HIGH-TECHNIC SERIES-1。
マルチスピーカー・マルチアンプのすすめ、というテーマでつくられた一冊。

この本の表紙はJBLの075、HL88(537-500)、それにエレクトロボイスの30Wが並んでいる。
この表紙をみたときから、なぜJBLのウーファーを使わなかったのか、という疑問があった。

075、HL88、2220でもいいじゃないか、と思いながらも、
075、HL88、30Wの組合せの写真のバランスの良さにも感心していた。

Date: 7月 12th, 2014
Cate: サイズ

サイズ考(大口径ウーファーのこと・その1)

1970年代、大口径ウーファーといえば、15インチ(38cm)口径以上のユニットのことだった。
当時は、15インチの上に18インチ(46cm)があった。

さらにその上もいくつかあった。
最も有名なユニットとして、エレクトロボイスの30W(30インチのWooferを表す)があった。
30インチ=76cmの振動板は紙ではなく、発泡ポリスチレン製だった。

他にはハートレーのModel 224HSがあった。
型番の下二桁が口径を表している。
24インチ(60cm)口径。
ハートレーには218HSもあり、こちらは18インチ。

国産ウーファーにも15インチよりも大口径ウーファーはあった。
フォステクスのFW800は型番が示すように80cm口径。

ユニットとしての単売はなかったと記憶しているが、
ダイヤトーンにはハニカム振動板を採用した80cm口径、160cm口径のユニットによるサブウーファー、
D80、D160もあった。

私がオーディオに興味を持ちはじめてからでも、これだけの大口径ウーファーが存在していた。
それ以前にもいくつかある。

ナショナルは92cm口径のウーファーを試作している。
ハザマは78cm、パイオニアは80cmと63cm(PW63S)、岡原研究所が71cm、ダイヤトーンが55cm、コーラルが100cmと、
これらは市販されていた、ときいている。