チューナー・デザイン考(パイオニア Exclusive F3・その17)
ダイアルスケールとメーターの位置関係。
これか同じだからといって、各社のチューナーのデザインが似てくるわけではない。
ここで挙げたメーターがダイアルスケールの上にあるチューナーを見ていっても、印象はそれぞれに違う。
ソニーのST5000Fはダイアルスケールがフロントパネルの上側に配置されている。
ダイアルスケールの下、つまりフロントパネルの下側半分にチューニングノブをはじめとするツマミが並ぶ。
しかもメーターとダイアルスケールはひとまとめされている。
同じソニーのチューナーでも、その後のST4950、ST5950もメーターが上にくるが、
ダイアルスケールがフロントパネル・センターより下にきている。
それにメーターも視覚的にはっきりと独立しているので、ST5000Fとはずいぶん異る印象をもつ。
それぞれのメーカーの、それぞれの機種についてひとつひとつ書いていくと長くなってしまう。
どうしても書きたいのはひとつである。
それはオーレックスのST420とアキュフェーズのT104について、である。
ST420は1976年当時47800円のチューナー。
T104は1978年当時250000円のチューナー。
ST420は4連バリコン使用のチューナー。
T104はクォーツロック・フレケンシーシンセサイザー式のチューナー。
ST420はウッドケースなし、
T104はウッドケースつき。
ST420とT104、
このふたつのチューナーは、ダイアルスケール、チューニングノブ、メーターの配置が共通している。