Date: 11月 18th, 2012
Cate: Wilhelm Backhaus
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バックハウス「最後の演奏会」(その5)

2009年1月から続いていてる「五味康祐氏のオーディオで聴く名盤レコードコンサート」。

今年も3回催され、来年もまた開催される。
毎回抽選になるほど申込まれる方が、いまも多い、ときいている。

私は初回に応募したけれど無理で、2回目に行くことができた。
ほぼまる4年開催されているから、私が聴いたときの音といま鳴っている音は変っているところもあるはず。
いいコンディションで鳴っている、ともきいている。

また機会があれば行きたいと思うけれど、いまだ行っていない方も少なくないようだから、
一度行った者がふたたび行くのはもう少し先でもいい、と思っている。

練馬区役所の担当の方が丁寧に、五味先生のオーディオ機器を取り扱われている、とのこと。
そういう人がいてくれるから、単なる催し物、試聴会の域にとどまることなく、
音もよくなってきているのだろう。いいことだと思う。

でも、一部の方は誤解されているようだが、
練馬区役所の一室で鳴っているのは、五味先生が使われてきたオーディオ機器が鳴っているのであり、
その音が良くなってきていても、それは五味先生の音が、そこで再現されているわけではない。

ただ単にタンノイのオートグラフ、マッキントッシュのC22、MC275、EMT930stをバラバラに集めてきて、
それらを結線して音を出すことに比べれば、ずっと五味先生の音に近い、とは言えても、
あくまでも片鱗を感じさせる、であり、4年間鳴らされてきたことによって音が良くなってきているとすれば、
それは担当された方の人となりが音となってあらわれてきたから、と受けとめた方がいい。

それこそが、音は人なり、ではないだろうか。

話がそれてしまったが、
私が行った2回目のとき、最初にかけられたレコードが、このバックハウスの「最後の演奏会」だった。

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