Date: 8月 7th, 2012
Cate: イコライザー
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私的イコライザー考(妄想篇・その3)

スピーカーはどうするかといえば、
アンプに関係する問題よりも、こちらはずっと、この妄想を思いついた時から実現は可能といえる範囲におさまる。

理想をいえば、あるひとつのユニット、
たとえば20cm口径のフルレンジで20Hzから20kHzまで完全にカバーできるユニットが存在するのであれば、
そのユニットを11発、縦方向にスタックして3列ならべればいい。
かなり背の高いシステムになるけれど、一般家屋に収まらないほどの大きさではない。

でも現実にはそういうユニットは存在していない。
そうなるとウーファー、スコーカー、トゥイーター用に開発されたユニットをうまく組み合わせてつくることになる。
33個のユニットを使う、いわば33ウェイだが、なにもすべての帯域に異るユニットを使う必要はない。
同じユニットを複数個使っていけば、それで充分である。

たとえば46cm口径ウーファーを5本用意して、16Hz、20Hz、31.5Hz、40Hz、50Hzの5バンドを受け持たせる。
その上に30cm口径のウーファーなりフルレンジユニットを8本持ってきて、
63Hz、80Hz、100Hz、125Hz、160Hz、200Hz、250Hz、315Hzの8バンドを受け持たせる。
38cmユニットも30cmユニットも縦に並べる程度であれば、
エンクロージュアの高さも部屋に収まらないほどの高さにはならない。

さらにその上に20cm口径のフルレンジ、もしくは16cmのフルレンジを持ってくる。
400Hz、500Hz、630Hz、800Hz、1kHz、1.25kHz、1.6kHz、2kHzまでか、
その上の2.5kHz、3.15kHzにも使う。

4kHz以上の帯域となるとドーム型でもいいと思うし、
ここまですべてコーン型ユニットを使っているのだから、すべて同じ形式のユニットで揃えるという手もある。
コーン型トゥイーターを使うとする。
これで33個のユニットを搭載したスピーカーシステムの構想(妄想)となるわけだ。

かなり大型のシステムとなるし、ユニットの数も多いからユニットを揃えるだけでもけっこうな金額となる。
けれど、決して実現が非常に困難というわけではない。
それに世の中には、すでに33個以上のユニットを搭載したスピーカーシステムは、いくつか存在している。

こんなスピーカーに33台のDクラスのパワーアンプを組み合わせることで、
1/3オクターヴのグラフィックイコライザーの33個のスライドボリュウムが、
それぞれのユニットにいわば直結しているかたちになるわけだ。

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