Date: 4月 23rd, 2012
Cate: iPod
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「ラジカセのデザイン!」(その8)

ラジカセを自作しようとする(というよりも考える)のは、ばかげたことであるし、
実際に取りかかったとしても、カセットテープのメカニズムをどうするのかが一番ネックになるのはあきらかだ。

中古の程度のいいラジカセを購入してきて、そのメカニズムを取り出して流用するのか、
それともなにかほかの方法があるのか、と考えると、すぐには浮んでこない。

結局、いまの時代、ラジカセをつくろうと考えたら、
カセットテープではなくiPodを使うというのが現実的な方法だと思う。
実際、量販店のラジカセのコーナーに行くと、そこに並べられている多くは、iPodを接続できる機能を備えている。
メーカーにとっても、いまさらカセットテープの走行メカニズムをつくるのはコストの上でも割に合わないし、
需要もそれほど多くは望めないであろうから、iPodを取り込むというのは、21世紀のラジカセの姿だろう。

iPodのサイズがカセットテープと同じなのは、そういう意図がAppleには最初からあったのか、と思ってしまう。
だからiPodの登場から5年後の2006年にAppleは、iPod Hi-Fiを出している。

iPod Hi-Fiは白い筐体の中央に13cm口径のウーファーを、その両側に8cm口径のフルレンジを配置した、3D方式。(若い方は3Dイコール立体映像のことだが、私ぐらいまでの年代にはセンターウーファー方式を指す言葉である。)
筐体上部中央にiPodを接続できるUniversal Dockと呼ばれる端子が設けられている。
裏側には乾電池を収納するスペースがあり、電池駆動、AC電源駆動のどちらでも使える。

残念ながらチューナーは内蔵されていないからラジオを聴くことはできなかったが、
翌2007年にはiPod touchが登場しているから、これでネットラジオを聴けるようになるわけだし、
2010年5月にはiPhone用アプリが配布されたことで、
radiko(ラジコ)のサイマル配信によってAM、FM放送を聴くことが可能になっている。

iPod Hi-FiとiPod touch(もしくはiPhone)の組合せは、Appleのラジカセと呼ぼうと思えば呼べる。
けれど、この組合せを個人的にはラジカセとは呼びにくい、と思うところもある。

それはハンドル(把手)に関することだ。

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