Date: 1月 11th, 2012
Cate: ジャーナリズム, 測定
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測定についての雑感(その1)

「40万の法則が導くスピーカーの在り方(D130と岩崎千明氏)」で測定のことについてふれていることもあって、
facebookの機能を利用して行っているaudio sharingという非公開のグループで、
昨夜、なぜステレオサウンドだけでなくオーディオ雑誌は測定をやらなくなってきたのか、というコメントがあった。

ステレオサウンドだけでなく、他のオーディオ雑誌も、あきらかに測定はやらなくなっている。
ステレオサウンドが155号、156号でスピーカーシステムの測定を行なったとき、
それだけで話題になっていたぐらいだから、
技術系の雑誌以外では測定データを見る機会は減った、というよりもなくなった、といいたくなるほどだ。

なぜ、測定をやらなくなったのか──、
その理由は、いくつものことがからみ合ってことである、と私は思っている。
なにかひとつ、これだ、という理由があるわけではない。

私が41号に続いて買った、ステレオサウンド 42号はプリメインアンプの特集号だった。
35機種のプリメインアンプが取り上げられている。
この特集は65ページから始まっていて、最終ページは392である。
途中途中に広告ははいっているものの、このボリュウムは最近のステレオサウンドからはなくなっている。
ひとつの特集記事が一冊のステレオサウンドの半分以上を占める。
42号の編集後記が載っている奥付は、536ページである。

なぜこれだけのボリュウムなのか。
いまのステレオサウンドでは1機種あたり、見開き2ページで取り扱うのが当り前となっている。
42号ではプリメインアンプ1機種に5ページを割いている。
測定データもほぼ1ページ使っている。
5ページという物理的なページ数があるからこそ、できる内容である。

44号、45号はスピーカーシステムの特集号で、こちらも1機種あたり4ページを割いている。
その一方で、新製品紹介のページ数は42号では32ページと、いまのステレオサウンドからみるとかなり少ない。

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