妄想組合せの楽しみ(その51)
タンノイのヨークミンスターを鳴らすためのアンプとして、ふたつのプリメインアンプを選んだ。
ひとつはユニゾンリサーチのP70であり、これをメインとした上で、
季節感という要素をいれて、もうひとつ、コードのCPM2800を選んでいる。
CPM2800はUSB入力をもち、D/Aコンバーターを内蔵している。
これでCPM2800に録音用端子(つまりREC OUT)がついていれば、
P70でヨークミンスターを鳴らしているとき、CPM2800のD/Aコンバーターのみを使えることになるのだが、
CPM2800のリアパネルをみても、出力端子はスピーカー用のみだけである。
輸入元のサイトでは、このへんが確認しづらい。
リアパネルの写真もあるのだが、拡大してもそれほど大きく表示されるわけでなく、細部が確認しにくい。
結局、CHORD本家のサイトにいって、写真と取扱い説明書を読んだ。
わかったのは、REC OUTはなく、内蔵D/Aコンバーターのみを利用するという使い方はできない、ということ。
私が、ここで考えているのがやや特殊な使い方だから、それができなくてもCPM2800が悪い、ということではない。
でも、CPM2800にかぎらず、いまのコントロールアンプ、プリメインアンプの中には、
テープ関係の入出力端子をないがしろにしているものがぽつぽつ目立つようになってきている気もする。
以前は、フォノ入力の信号を、つまりイコライジングして増幅した信号をREC OUTからとり出すことができた。
つまりそのアンプのフォノイコライザーアンプのみを音を、REC OUTがあれば聴くことができ利用できた。
USBやSPDIF端子も、その意味ではフォノ入力端子と同じであり、
内蔵D/Aコンバーターは内蔵フォノアンプと同じととらえることができるのだから、
REC OUTの復活と積極的利用が可能な構成を、メーカーに望みたい気持がある。