オーディオの「介在」こそ(ヘッドフォンで聴くこと・続々余談)
教えてもらった店は、恵比寿にもう1店舗、新宿に3店舗をもち、
そのいずれもがタンノイのレクタンギュラー・ヨークやB&Wのスピーカーシステム、
ガラードの301、マッキントッシュのアンプなど置いている。
どんな人がやっているのかはまったく知らない。
どんな雰囲気の店なのかも、ウェブサイトを見たぐらいで、それ以上のことは知らない。
どういう音が鳴っているのかも知らない。
他の店舗がどうなのかは知らないが、喫茶茶会記の常連の人に教えてもらった恵比寿の1店舗は、
若い人でにぎわっている、ときいた。
恵比寿、新宿、あわせて5店舗経営しているということは、どの店も繁盛していると思っていいだろう。
他の店舗がどうなのかは聞かなかったけれど、恵比寿の店は、音楽を聴くことを楽しむための店だ、と聞いている。
酒を飲んで騒ぐ店ではなく、私語が他の客の迷惑になるようだと注意を受けることもあるらしい。
こんな店があることは、うれしい。
でもどうにも理解できないのは、
昨日も書いたようにときには行列ができ、入店するのは待つこともある、ということ。
30代の若い人が、
いい音楽をいい装置(いい音、と書きたいところだが、行ったことがないので、あえて、装置と書く)で聴くことに、
そのために足を運び、そのためにお金を使う──、
そういう人がそんなに大勢いることに驚いた。
いま若い人に、オーディオが売れない、という話をよく聞いていたからだ。