2025年ショウ雑感(その18)
今年のインターナショナルオーディオショウは初日の午後だけだったので、回れなかったブースの方が多い。
別項「インターナショナルオーディオショウの音」で取り上げたエソテリックのブースには行けなかった。
それからフランコ・セルブリンのKtêmaの項で触れているアーク・ジョイアのブースも行けなかった。
この二つのブースの今年の音は、どうだったのだろうか。
インターナショナルオーディオショウは三日間の開催なのだが、じっくりそれぞれのブースの音を聴いていこうとすると、
開催期間があと二日長ければ、と思う。
インターナショナルオーディオショウなんて、半日で回れるとか、
それ以上長くいる価値はない、とか、そんなことを言う人は昔からいる。
おそらく今年もいただろう。
そんな人たちは、オーディオショウを楽しもうと思わないのか。
こんなことを書くと、どこもまともな音で鳴っていないし、
あんなに人がいる環境で聴いても音の評価はできない、という声が返ってくる。
一方では、音はほんの十秒ほど聴けばわかるから、長居する必要はない、と言う人もいる。
オーディオ評論家の話なんて面白くない、せっかく海外からメーカーの人が来ているのだから、
その人たちの話を聞きたい──、
そういう声があるのは知っている。
ひどい音で鳴っているブースはある。それでも、なんらかの音の片鱗は聴きとれるものだ。
行くだけ無意味無価値と言う人は、自らが無意味無価値にしているだけでしかない。