Date: 10月 6th, 2023
Cate: 電源
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モバイルバッテリーという電源(その11)

アンカーのPowerHouse 90は、ある人に貸し出している。

バッテリー電源というと、こんな先入観を持っている人も少なくないと思う。
S/N比はよくなっても、線の細い音になってしまう──、
つまり音の力感に欠けてしまう──、
そんなふうに思われがちではないだろうか。

バッテリー電源といっても、さまざまな種類と容量があって、
その使い方によっても、音は変化してくるのだから、
一概はそうとはいえないまでも、なんとなくそういう印象がついてまわってもいる。

今回、貸し出した人もそう思っていたそうだ。
ところが、そんな予想とは異なり、鳴りっぷりも不満なかった、とのことだった。

そうだろう、と私は思っている。
バッテリー電源といっても、直接DC電源を供給しているのではなく、
AC110V、60Hzに変換しての供給である。

ここで注意したいのは、正弦波であるかどうかである。
この手の製品は、アンカー以外にも各社から出ている。

PowerHouse 90よりも安価で容量の大きな製品もあるが、
それは果たして正弦波出力だろうか。

疑似正弦波出力のものもけっこうある。
アンカーは純正弦波出力を謳っている。

実際に、その波形を見て確認したわけではないが、
音を聴く感じでは、正弦波だと信じている。

私は、(その9)で書いているように、
メリディアンの218用に使っている。

210用にもう一台購入しようか、とも考えている。
210は218よりも消費電力が大きい。
218の5Wに対して15Wである。

このくらいならば、十分使えるはず。
30W前後の消費電力の製品でもいけるような気はしている。

マランツのModel 7の消費電力は、確か35Wである。
Model 7の電源をPowerHouse 90からとれば、
アメリカと同じ60Hzになるし、110Vてのだから昇圧トランスも不要になる。

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