Date: 11月 14th, 2022
Cate: 終のスピーカー
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終のスピーカーがやって来る(その7)

ジャーマン・フィジックスのスピーカーを聴いたのは、
2002年のインターナショナルオーディオショウでのタイムロードのブースであった。
Unicornが鳴っていた。

DDD型ユニットの原型といえるウォルシュドライバーの音は、
1980年代後半、オームのスピーカーシステムが、伊藤忠によって輸入されていたので、
ステレオサウンドの試聴室で聴いている。

動作原理に関しては、
ステレオサウンド別冊のHI-FI STEREO GUIDEに載っていた用語解説で知ってはいた。

なのでUnicornを初めて見ても、特別奇妙なスピーカーとは思わなかった。
けれど、その音には驚いた。

オームのスピーカーとは完成度がまるで違っていた。

そうなのだ、今年はジャーマン・フィジックスのUnicornを聴いて、ちょうど20年目である。
傍からすれば、単なる偶然でしかないし、20年というきりのよい数字に何の意味があるのか、
そう問われれば、何もない、と答えるのだけれど、それは本心からではなく、
やっぱり何かあるんだろうな、とおもっている。

そういうことを含めての、私にとっての終のスピーカーである。

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