Date: 10月 11th, 2022
Cate: スピーカーの述懐
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あるスピーカーの述懐(その37)

ステレオサウンド 224号、342と343ページ、
山本浩司氏が、ディナウディオのContour 60iの新製品紹介記事を書かれている。

見出しに《誰をも「見るオーディオ」の虜にする魔力が宿る》とある。
当然、山本浩司氏の本文の最後に、
《誰をが〈見るオーディオ〉の魔力の虜になってしまうに違いない》とある。

オーディオアクセサリー 186号、46、47ページ、
小原由夫氏が、パラダイムのPERSONA Bの導入記を書かれている。

見出しに《“見える音”を具現化してくれる》とある。
小原由夫氏の本文冒頭に、
《いつの頃だったか、オーディオ再生において『見える音』を意識し始めた》
とあるだけでなく、
PERSONA Bの音について、
《ペルソナBがもたらす『見える音』は、手を伸ばせば触れられそうなリアリスティックな音のフォルムだ》
とある。

小原由夫氏は、見える音について、
《見える音とはつまり、ステレオイメージの中にヴォーカリストや楽器奏者が明確な音像定位を伴って、リアルに浮かび上がり、それが3次元的なホログラフィックの如く見えることだ》
というふうに説明されている。

山本浩司氏のContour 60iの試聴記には、
《高さ方向のみならず奥行きの深い3次元的な広がりを持つステージが構築される》
とある。

山本浩司氏のいう《見るオーディオ》、
小原由夫氏のいう《見える音》は、同じことをいっていると受けとっていいはず。

そして、これは耳に近い音のことなのだろう。

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