Date: 6月 12th, 2022
Cate: ショウ雑感
Tags:

2022年ショウ雑感(その7)

OTOTENの前身はオーディオフェアである。
祭であるのだから、楽しめればいい、とは私も思わないではない。

製品をかえるごとにディスクも、というやり方も全否定はしたくない。
でも、同時に、比較試聴する楽しみも、来場者に伝えるのも、
出展社の役目だと考えている。

今回、私が入ったブースではディスクを一枚ずつかけていた。
ならば二枚ずつかければいい。
一枚は、すべての機種で共通してかけるディスク、
もう一枚は、その製品の音の特徴をうまく抽き出してくれるディスク。

同じ曲を続けてかけると帰ってしまうであろう人も、
これならば最後までつきあってくれるであろう。

今回のOTOTENだけでなく、インターナショナルオーディオショウもそうなのだが、
これから鳴らす機器の音の特徴を話してしまう出展社(人)がけっこうある。

音を鳴らしたあとに言うのならばいいけれど、なぜこれから聴こうとしている人に、
あえてバイアスをかけるようなことを言うのか。

オーディオショウでの音出しは、出展社にとってはプレゼンテーションである。
だからこそ、なのは理解したいと思うのだが、
時として、というか、けっこうの場合、それは逆効果でもある。

ほんとうにそのとおりの音が鳴ってくれればいいけれど、
そうでないことも多いからだ

いい音を会場で出すことも大事なのだが、
同じくらい、うまく聴かせることにも意識をはらってほしい。

Leave a Reply

 Name

 Mail

 Home

[Name and Mail is required. Mail won't be published.]