ふりかえってみると、好きな音色のスピーカーにはHF1300が使われていた(その9)
グラハムオーディオのLS8/1のページには、
いままで以上のパワーハンドリングを可能にした、とある。
BCIIは、確かにパワーハンドリングの面では弱かった。
大音量で聴くスピーカーではなかった。
それでもD40で鳴らすBCIIは、さほど大きくない音量においてでも、
他のアンプで鳴らすよりも、不思議とエネルギー感のある音だった。
BCIIと同世代のイギリスのスピーカー、
BBCモニター系列のスピーカーは、ほとんどがパワーということでは弱かった。
アメリカのスピーカーと同じような感覚では、
ボリュウムをあげていったら、スピーカーの破損にすぐにつながるし、
こわさないまでも、そこまで音量をあげると、良さが失われがちでもあった。
けれど小音量で聴いている時の量感の豊かさが、
これらのスピーカーに共通する良さと、私は感じていた。
簡単にいえば、小音量でも音が痩せない。
クラシックを小音量で聴いていると、その良さをひしひしと実感できる。
この量感の豊かさを、私はいまMQAに感じている。
MQAがイギリスから生れたのは当然だ、とも思っている。
グラハムオーディオのLS8/1の音の量感はどうなのだろうか。
とても気になるところだ。