Date: 8月 27th, 2021
Cate: 戻っていく感覚
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SAE Mark 2500がやって来る(コントロールアンプのこと・その14)

いま、目の前にハルアンプのIndependence TypeIIの、
ひじょうに程度のいい中古が出てきたとしよう。
価格も手頃だとして、買うのか、と問われると、欲しいけれど……、となるかもしれない。

Independence TypeIIの回路構成は、はっきりとフォノイコライザーアンプである。
二段差動回路のユニットアンプの二段構成、ラインアンプにカソードフォロワーをもってきて、
入力セレクターとレベルコントロール機能を備えたのがIndependence TypeIIだ。

いまもアナログディスク再生がメインであれば、
SAEのMark 2500と組み合わせるコントロールアンプとしてIndependence TypeIIは、
第一候補といえるけれど、私はそうではない。

再生の軸足はデジタルである。もっといえばMQAである。
そうなるとIndependence TypeIIをラインアンプとしてみた場合、
入力セレクターとレベルコントロール(東京光音製だったはず)、
それにカソードフォロワーだけとなる。

それで音が好ましければ、それでもいい──、
そう言い切れないところが、わたしのどこかにある。

Independence TypeIIのラインアンプだけしか使わないのはもったいない、
そんな気持とともに、メリディアンの218とMark 2500のあいだに、
あえてコントロールアンプを介在させるのだから、
もっと積極的な理由(おもしろさ)が欲しい、というのが本音でもある。

とはいえ実際にIndependence TypeIIと出逢えたならば、買ってしまうだろう。

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