Date: 8月 24th, 2021
Cate: 戻っていく感覚
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SAE Mark 2500がやって来る(コントロールアンプのこと・その11)

この時代の日本の管球式アンプで忘れてはならないのが、ハルアンプだと思っている。
Independenceというコントロールアンプと、
Battlerというパワーアンプを出していた。

南荻窪に会社があった。
1995年から数年、南荻窪に住んでいたことがある。
たまたまなのだが、ハルアンプがあった住所は、私が住んでいたところの斜め向いだった。

住宅街である。
そこには、おそらく当時からあったと思われる建物があった。
いわゆる日本のガレージメーカーだったのだろう。

最初の頃は製造も販売も行っていたが、途中からバブコが販売するようになった。
そのころIndependenceが、II型になって、
外観は変更なしだったが、内部構造(造り)は大きく変っていた。

Independence TypeIIは、プリント基板を使っていなかった。
昔ながらも配線方法かというと、そうてはなく、
プリント基板のかわりに銅板を採用していた。

そこにバインディング端子を立てて、部品、配線をハンダ付けしていた。
ユニークなやり方だった。

回路的にも、管球式コントロールアンプにめずらしく差動回路採用。
差動回路二段増幅ユニットアンプのあとにCR型イコライザーがあり、
それによるゲインロスをおぎなうため、さらに差動二段のユニットアンプがある。

これがIndependence TypeIIのイコライザー回路だ。
ラインアンプは、というと、カソードフォロワーだけで構成されている。
つまり増幅はしていない。

すべて管球式コントロールアンプの回路を把握しているわけではないが、
Independence TypeIIのような回路構成のアンプは、そうはないはずだ。

Independence TypeIIも、聴きたくても聴けなかったアンプの一つだ。

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