TIDALという書店(その3)
TIDALという書店は、8月に入ってからますます特別な存在の書店になった。
別項で書いているように、ソニー・ミュージック、ソニー・クラシカルのMQAでの提供。
日ごとに、アルバムは増えていっている。
カルロス・クライバーのニューイヤーコンサートも、
今日見たら、1989年のものがMQAになっていた。
数日前は、まだなってなかった。
おそらく1992年のニューイヤーコンサートも、近日中になるであろう。
クラシックだけでなく、ジャズ、ポップスもMQAで盛り上っている──、
そういいたくなるほどソニーが本気になっている。
いままでソニーはハードウェアだけでのMQA対応なのか、とずっと思っていた。
それがやっと始まった。
細々と、ではなく、本気のようである。
とはいっても、これは海外の演奏家に関してだけなのだろう、と今日まで思っていた。
今日、もしかすると、という期待をこめて、大滝詠一を検索してみた。
「DEBUT AGAIN」一枚だけだが、MQAで聴けるようになっている。
それでは、他のソニー・ミュージックの日本人歌手は? と思って、
私が真っ先に思い浮べたのは山口百恵だったけれど、残念ながらなかった。
その次に思い出した松田聖子。
松田聖子のアルバムがTIDALで聴けるのは知っていた。
ユニバーサルミュージックのアルバムはMQAなのだが、
ソニー・ミュージックのアルバムはそうではなかった。
それも変ってきている。
ソニー・ミュージック時代のアルバムもMQAに聴けるようになりつつある。
TIDALも強豪相手が増えて、苦境にたたされている──、
といったニュースを見たのは昨年だったか。
今回のことはTIDALの巻き返しなのかもしれない。
ここまで来たら、ウーゴ・ディアスもMQAで聴ける日がそう遠くないかもしれない。