VUメーターのこと(その21)
SAEの創業者のモーリス・ケスラー(Morris Kessler)は、1988年にSAEを売却している。
その後のSAEがどうなっていったのか、くわしいことは知らないが、
ケスラーはATI(Amplifier Technologies, Inc.)を新たに作っている。
そのケスラーが2015年ごろに、SAEブランドを買いなおしていること、昨晩知った。
SAEのMark 2500を手に入れて、そういえば、SAEのその後は……、と検索していったら、
新生SAEのサイトを見つけた。
コントロールアンプのMK ONE、
パワーアンプが三機種、SAE 8300、SAE 2HP-D、SAE 2HPである。
2HP-Dと2HPの違いは、メーターの有無である。
2HP-Dには液晶のパワーメーターがついている。
当時のSAEのパワーアンプすべてにメーターがついていたわけではない。
Mark 2500はついていた。
弟分にあたるMark 2400もついていた。
2400はわりとすぐに2400Lになり、LED式の表示に変更になった。
こちらのほうがコストがあまりかからないからだろう。
MarkシリーズのあとにXシリーズを展開していったSAEなのだが、
メーターはすべての機種でLED式だった。
なので、新生SAEのパワーアンプは指針式のメーターがついていたのは、
少し意外でもあった。
液晶なのか、という気持はある。
(その14)、(その15)で、OPPOのヘッドフォンアンプの、
やはり液晶のVUメーターについてちょっと触れているが、
私の知るかぎり、どのオーディオメーカーも、液晶式のメーターのデザインが未熟である。
SAE 2HP-Dのメーターが、どんな感じなのか、
動いているところう見ているわけではないが、
写真でみるかぎり、とってつけたような感じが拭いきれていない。
Mark 2500を手に入れたばかりの目で見ているから、そう感じるのではないはずだ。