Date: 6月 18th, 2021
Cate: 戻っていく感覚
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SAE Mark 2500がやって来る(その6)

SAEのMark 2500は、中学、高校時代、憧れのアンプだった。
だから、どういうアンプなのかを、できるかぎり知ろうとしていた。

当時はインターネットで回路図を検索する、なんてことはできなかったから、
たいした情報を得られたわけではなかった。

Mark 2500について、いくつかのことを知るようになったのは、
インターネットが普及して、Googleが登場してからである。

いまでは回路図も簡単に入手できる。
サービスマニュアル(といっても日本のメーカーのそれとは違って簡単なもの)も、そうだ。

内部の写真、プリント基板の写真も検索していけば、けっこう見つかる。

それらの資料をみながら、もしMark 2500を手に入れたら──、なんてことを想像していた。
今回、それが現実になる。

Mark 2500(2600も含めて)のことだが、
一部のオーディオマニアは、ジェームズ・ボンジョルノの設計だと信じきっている人が、
少なからずいるし、ヤフオク!に出品する際にも、ボンジョルノ設計としている人(店)がいる。

ボンジョルノの設計が、完全な間違いではない。
けれどボンジョルノがすべてを設計しているわけではなく、
あくまでも基本回路設計がボンジョルノによる、というべきだ。

このことも、(その4)でふれた知人もそうだった。
ボンジョルノの設計でしょ、と私に言ってきた。

思い込みはこわいもので、こまかく説明したけれど、なぜだか伝わらない。
この人には、何をいっても伝わらない、と思うようにした。

確かにMark 2500とGASのAMPZiLLAの回路図を比較してみると、
ボンジョルノということをまったく知らなくても、同じ人の設計か、と思うほどには似ている。

特に出力段の回路構成は、ボンジョルノの設計だ、といわれれば、
うっかり信じてしまうほどに、同じであり、特徴的でもある。

Ampzilla 2000のウェブサイトに以前、こう書いてあった。

SAE(Scientific Audio Electronics)
The following products continued to use my circuit topology:
2200, 2300, 2400,2500,2600

ボンジョルノがSAEで設計したといっているのは、これらより以前のアンプである。

こうやって書いていっても、
Mark 2500の設計はボンジョルノと言っている人たちは、変らない。

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