Date: 5月 21st, 2021
Cate: 日本のオーディオ
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日本のオーディオ、これから(コロナ禍ではっきりすること・余談)

一ヵ月ほど前に、フェイスシールドをつける機会があった。
使い捨てタイプで、文房具、事務機器などでよく知られている会社のモノだった。

かけてみて気づいたのは、この会社にはオーディオマニア、
もしくは音に敏感な人はいないのか、ということだった。

いるのかもしれない。
けれど、この使い捨てのフェイスシールドに関っている人たちのなかには、一人もいないのだろう。

このメーカーのフェイスシールドをして話すと、
自分の声で、フェイスシールドのペナペナの透明なところが部分的に共振する。
そのせいで、自分の声がビリつくように、自分の耳にきこえてしまう。

すべての帯域ではなく、ごく一部の周波数の範囲で共振しているのだが、
ビリついたときは、ほんとうに耳障りで話すのをやめたくなるほどだ。

衛生的にも使い捨てがいいのはわかる。
使い捨てだから、厚みを増したり、素材を変更したりすれば、
価格に反映されてしまうのもわからなくはない。

それでも、このビリつきがもたらす気持悪さはけっこうなものだ。
この会社のひとたちは、誰もそんなふうに感じないのか。

音に関することは軽視されがちなことが多いのを、こんなところでも感じていた。

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