Date: 4月 1st, 2021
Cate: ディスク/ブック
Tags:

LA PASSIONE(その1)

ジャクリーヌ・デュ=プレが多発性硬化症におかされることなく、
演奏活動を続けていたら──と想像することがある。

チェロを弾くだけでなく、指揮活動もやっていたのではないだろうか、とふとおもってしまう。
いまでは女性の指揮者も珍しくなくなったけれど、
以前はそうではなかった。

私が女性の指揮する演奏(録音)を聴いたのは、
アルゲリッチの弾き振り(ベートーヴェンとハイドンの協奏曲)が最初だった。

アナログディスクだった。日本盤ということもあってか、
期待したにもかかわらず、これがアルゲリッチ? と残念に感じたものだった。

それからけっこう経ってCDも出てきた。
このときは期待していなかったけれど、まったく印象が違って聴こえた。
まさか再録音したのか、とつい思ってしまうほどに、活き活きとした演奏だった。

単に日本盤の音が悪すぎたのだろう。

内田光子もモーツァルトの協奏曲を弾き振りしている。
こういう演奏を聴くと、よけいにデュ=プレは? とあれこれおもってしまう。

バーバラ・ハンニガン(Barbara Hannigan)という、カナダのソプラノ歌手がいる。
タワーレコードの店頭で、ハンニガンのディスクをけっこう前にみかけてから、
ぽつぽつと聴いている。

あくまでもぽつぽつといったぐらいなので、
ハンニガンの活動にそれほど詳しいわけでもない。
それでも十年くらい前から指揮も始めたことぐらいは知っていた。

弾き振りならぬ、歌っての指揮なのだから、歌い振りとでもいうのだろうか。
指揮だけの録音があるとは思っていなかった。

facebookを眺めていたら、ハンニガンが指揮している動画が表示された。
ハイドンの交響曲第49番だった。

交響曲も指揮するのか、ハイドンの49番なのか。
それにハンニガンの指揮ぶりは、なかなかユニークだった。
さっそくTIDALで検索してみると、オーケストラは違うものの、あった。

“LA PASSIONE”である。
ジャケットには、ハンニガンとオーケストラの名称だけで、
作曲家の名前はない。

このディスクが出ていたのは知っていたけれど、
そこにハイドンの“La Passione”が含まれていることに気づいていなかった。

Leave a Reply

 Name

 Mail

 Home

[Name and Mail is required. Mail won't be published.]