2020年をふりかえって(その8)
もうじきステレオサウンドの冬号が書店に並ぶ。
特集はステレオサウンド・グランプリとベストバイである。
冬号が出る前に、今年登場した新製品で気になっているモノを挙げようかと考えた。
ステレオサウンド冬号の特集をみれば、
これもあったな、とか、これはよさそうだな、とは誰も思うだろうが、
冬号を目にすることなく、
つまり今年一年のオーディオ雑誌すべてを見ることなく、
今年一年をふり返って印象に残っている製品が、私にはあっただろうか。
今年はオーディオショウがなかったこともあって、
オーディオ雑誌を買わなくなってひさしい私は、
いくつかの新製品はすぐに思い出せるのが、
その思い出した製品が印象に残っているわけでもない。
今年はオーディオマニアの友人と会うことが、かなり少なかった。
ほとんど会っていない、といえる。
会えば、個々の製品について話すこともある。
それが今年はなかったことも、何があった(出てきた)のか、
ほとんど思い出せないことに関係しているのかもしれない。
なんとか一つ挙げるならば、KEFのLS50 Wireless IIである。
アンプ非搭載のLS50 Metaのほうが気になる、という人のほうが多いのかもしれないが、
私はこのスピーカーシステムに関しては、
アンプとD/Aコンバーターを搭載したLS50 Wireless IIの方に興味がある。
MQA対応でなければ、私もLS50 Metaだったろうが、そうではない。
それにTIDALも始めたいまとなっては、LS50 Metaよりも断然LS50 Wireless IIである。