Date: 11月 26th, 2020
Cate: トランス, フルレンジユニット
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シングルボイスコイル型フルレンジユニットのいまにおける魅力(パワーアンプは真空管で・その14)

レベルコントロールに使われるポテンショメーターが、
どういう構造になっているか分っている方は読み飛ばしてもらっていい。

10kΩのポテンショメーターがあるとする。
減衰量が0のとき、10kΩのポテンショメーターは、
そのままアンプの入力に並列に接続されたかっこうになる。

絞りきった状態、減衰量が∞のときは、10kΩのポテンショメーターが、
アンプの入力に対し直列に接続された格好になり、
アンプの入力はショートされた状態でもある。

ポテンショメーターの減衰量は、R1とR2の抵抗の比で決る。
つまり10kΩのポテンショメーターの場合、R1+R2=10kΩであり、
減衰量によってR1、R2の値が変っていく。

R1がアンプの入力に対して直列に、R2が並列に入る。
減衰量0のときは、R1が0kΩで、R2が10kΩとなり、
減衰量∞のときは、R1が10kΩで、R2が0kΩとなる。

つまり減衰量が増えるほどR1の値が大きくなり、R2の値は小さくなっていく。
R2はアンプの入力に並列に入るわけだから、
この値が小さくなっていくことと、ショート状態に近くなっていくことでもある。

その分R1の値が大きくなっていくわけだから、どちらが音質への影響(デメリット)が大きいのか。
いままではR1の値が大きくなる方だ、と考えていたが、
間違っていたわけではないものの、R2が小さくなることのメリットも、
実はけっこう大きいのではないか、とグリッドチョーク的ケーブルをあれこれやっていて、
そう考えるようになってきた。

繰り返すが、絞った状態で使うのであれば、
良質のポテンショメーターの使用が条件となる。

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