Date: 11月 10th, 2020
Cate: High Fidelity
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原音に……(コメントを読んで・その5)

約二年前の(その1)は、facebokkでのコメントに、
惚れ込めるオーディオ機器との出あいは、
過去に較べると減ってきていると感じていますか、というものがあったからだった。

ここ数年、ソーシャルメディアで目にすることが何度かあったのは、
スピーカーは○○を買ったら、あがりだ、という内容のものだ。

○○には、あるブランドが入る。
私が目にした範囲では、YGアコースティクスかマジコのどちらかだった。
どちらも世評の高いスピーカーである。

マジコのスピーカーは聴く機会がないのでなんともいえないのだが、
YGアコースティクスは聴けば、なるほど優秀なスピーカーだな、と感心する。

でも惚れ込めるスピーカーではない。
この感想は、あくまでも私個人のものであって、
優秀なスピーカーだからこそ惚れ込める、という人もいよう。

惚れ込んで、これらのスピーカーを買う人のことを書きたいのではなく、
YGアコースティクスを買ったら、スピーカーに関してはあがりだ、
マジコを買ったら、スピーカーに関してはあがりだ、という人について、
もやもやとしたものを感じている。

私が若いころ、JBLの4343に憧れていた。
4350の音は、4343よりも、もっとスゴい、と感じていた。
JBLのこれらのスピーカー以外にも、すごいと感じた音のスピーカーはあったし、
欲しい、とおもったモノはいくつかある。

けれど、それらを買ったからといって、
それでスピーカーに関して、あがりだ、と考えたことは一度もなかった。

少なくとも、あのころ、これを買ったらあがり、ということは、まず見かけなかった。
あのころはソーシャルメディアなんてなかったのだから、
もしあったら、いまと変らないのかもしれない。

そう思いながらも、私の周りのオーディオマニアに限ってなのだが、
あがり、という言葉を、スピーカーを手に入れた時に使っていた人はいない。

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