アンチテーゼとしての「音」(iPhone+218・その11)
「iPhoneだから、音がいいのではないのか」と考えるようになってきた私は、
いま期待していることがある。
年末までは登場予定のApple Silicon搭載のMacである。
先日のWWDCで、ウワサになっていたARMベースのMacが登場することが明らかになった。
iPhone、iPadに搭載されいてるCPUがMacにも搭載される。
Macに搭載されてきたCPUは、現在はIntel製である。
その前はApple、IBM、Motorola連合によるRISCチップのPowerPCだった。
さらにその前はMotorolaの68000シリーズだった。
Intelも68000シリーズもCISCである。
もっともCPUの専門家によれば、現在のCPUは、
PowerPCが登場したころのように、はっきりとCISC、RISCと分けられるわけではないようである。
CISCであっても、RISCの技術が導入されている、という話を読んだことがある。
とはいえ、大きく分ければCISCとRISCとがある。
iPhone、iPad搭載のARMは、RISCである。
つまりMacは、RISCへと戻る。
パソコンを使って音楽再生に熱心に取り組んでいる人は増えている。
そういう人たちは、再生用アプリケーションは、どれがいいとか、
あれこれ細かいことは実験している。
それでもCPUの違いによって、どれだけ音が変化するのかについては、
IntelとAMDの違いについて書かれたものは読んだことがあるが、
それ以上のことは、CISCとRISCによる音の違いについては、まだ読んでことがない。
「iPhoneだから、音がいいのではないのか」、その根拠の一つとして、
RISCだから、というのが関係しているのどうかがはっきりしてくるかもしれない。