Date: 7月 7th, 2020
Cate: アンチテーゼ
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アンチテーゼとしての「音」(iPhone+218・その10)

そんなふうにしてiPhoneでも音楽を聴く時間が増えていった最初の頃は、
「iPhoneなのに、音がいい」というふうに思っていた。

そのうちに「iPhoneだから、音がいいのではないのか」、そんなふうに思うようになっていった。

「iPhoneなのに、音がいい」と思っていたころは、
iPhoneでもこれだけの音がするのだから、
オーディオ専用プレーヤーで、デジタル出力をもっているモノならば、
もっといい音がするのではないか、と、
どんな製品があるのかを調べてもいた。

D/Aコンバーターはメリディアンの218を使うことは決っているのだから、
アナログ出力はなくてもいい、デジタル出力だけの専用プレーヤーも探していた。

けれど「iPhoneだから、音がいいのではないのか」と思うようになってきたから、探すのはやめた。

iPhoneはスマートフォンだから、さまざまな機能をもっている。
オーディオ再生には不能な機能のために、不要な部品を搭載している。

それらを悪さをしていて、iPhone内部はノイズだらけなのではないか──、
最初はそんなふうに考えてもいた。

なのに実際に音を聴いていると、
むしろiPhoneはノイズ対策がきちんとなされているのではないのか、そう考えるようになった。

あの小さいボディのなかに、あれだけの機能と性能をおさめている、ということは、
それだけ完成度が高くなければ、さまざまなトラブルが発生するはずだ。

使ってみれば、そんなことはない。
安定した動作をしている。
なまはんかオーディオ専用プレーヤーよりも、良かったりするのではないだろうか。

市販されているオーディオ専用プレーヤーの中には、iPhoneよりも音のよいのがあるだろう。
けれど、デジタル信号を取り出して、218で聴くのであれば、
その差は意外と小さいのではないだろうか。

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