218(version 9)+α=WONDER DAC(その9)
LAN用のターミネーターを最初に作ったとき、
端子は手持ちのLANケーブルの両端を利用した。
このケーブルについていた端子は、透明の硬めのプラスチック製で、
よくみる端子でもある。
オーディオと関係のないところで使う分には、特に気にも留めないのだが、
オーディオで使うとなると、気になる点もある。
ツメのところである。
硬めのプラスチックのツメの共振は、どうなんだろう……、と考えてしまう。
それでも最初はターミネーターの効果を、とにかく知りたかったので、そのまま使った。
でも、どうしても気になる。
カーボン抵抗でターミネーターを作ったときには、実は端子も変えている。
白い樹脂製の端子を採用しているLANケーブルを買ってきて、その端子を使った。
バッファローのケーブルで、パッケージに「折れないツメ」とある。
指で弾いた音も、違う。
メリディアンの218に手を加える際にも、
LAN端子の薄っぺらい金属部にはアセテートテープを貼っている。
この部分の雑共振を少しでも減らしたいからである。
カーボン抵抗のターミネーターが、予想よりもよく感じたのは、
抵抗の違いだけでなく、端子の違いも作用してのことだろう。
同じ抵抗で端子のみを変更した比較試聴は行っていない。
ほんとうはきちんと行った上で端子を決めるべきなのはわかっていても、
DALEの無誘導巻線抵抗でのターミネーターの自作には、バッファローのケーブルの端子を使った。
ターミネーターとしての端子の比較試聴は行っていないが、
端子のみの比較は、ターミネーター自作のあとにやっている。
LANケーブルの端子部分を切り取って、218に挿しただけの比較試聴である。
少なからぬ違いがあった。