218(version 9)+α=WONDER DAC(その8)
これで充分かな、と思ったのはほんとうのところだ。
でも、結局は、DALEの無誘導巻線抵抗でターミネーターを作ったら……、
ということになってしまう。
金属皮膜抵抗にしてもタンタル抵抗にしても、DALEよりは安い。
DALEの無誘導巻線抵抗だと、抵抗十二本で、五千円をこえる。
218をversion 9にするのには、さほど費用はかかっていない。
手間がかかっているだけである。
+αは、そこそこ費用がかかる。
コトヴェールのDMJ100BT、iFi-AudioのiPurifier SPDIF、
ルンダールのLL1658にしても、
それからアンカーのモバイルバッテリー、LL1658に施したCR方法の部品など、
計算してみると、意外に使っているな、と感じていた。
それでも、結果に大満足しているのだから、高いとは感じていない。
音を聴けば、払った金額のことは、もう頭にはない。
こうやって書いているから思い出しているだけで、
ターミネーターにしても市販のアクセサリーは、DALEで作った場合よりもずっと高価だ。
DALEの無誘導巻線抵抗を使うほどでもない──、
そんな結果になれば、218を使っている人にもターミネーターの自作を勧めやすくなる。
DALEの無誘導巻線抵抗でターミネーターを作ったのは、
ブログを書き上げてからだったから、夜おそくになってしまった。
とりあえず218に挿すだけ挿して、音を聴くのは明日になってからでもいいや、と思っていた。
でも、とりあえず一枚、というか、一曲だけ聴いて寝よう、と思ったのがいけなかった。
それまでのターミネーターと比較試聴するまでもなく、音がいい。
一度元に戻して、どれだけの違いがあるのかしっかりと把握しておかなければ、という気持は、
この音の前には、どうでもいいことのように思えてしまう。
一曲が一枚になり、さらに二枚になり三枚まで聴いてしまった。
ここでもDALEの無誘導巻線抵抗なのか、という、
私にとっては当り前すぎる結果に落ち着いてしまった。