218(version 9)+α=WONDER DAC(その7)
+αは、200Vで終りではない。
その次にやったのは、LAN用のターミネーターである。
メリディアンの218には、四つのLAN端子がある。
一つは使うが、ほとんどの人にとって残りの三つを使うことはない。
これらはメリディアンのアクティヴ型スピーカー用であるからだ。
LAN用のターミネーターは、オーディオ用アクセサリーとして市販されている。
それにGoogleで検索すれば、自作に必要な情報はすぐに得られる。
ハンダ付けがきちんとできれば、失敗することなく自作できる。
使っていないLAN端子にターミネーターを挿すことによる音の変化については、
とりあえずは知ってはいた。
知っていたけれど、試す箇所が、私のシステムにはなかったものだから、そのままだった。
218では試せる。
すでに試したことがあり、その効果がわかっていれば、
最初から抵抗に、DALEの無誘導巻線抵抗を使う。
でも今回は、とりあえずということで、
金属皮膜抵抗とタンタル抵抗を、それぞれ八本ずつ買ってきた。
ターミネーター一つあたり四本の抵抗を使う。
金属皮膜抵抗のターミネーターを二つ、
タンタル抵抗のターミネーターを二つ作って、
あれこれ挿し変えて、どんな感じになるのかを試すつもりだった。
まず一箇所に挿す。
その音の変化を聴いてしまうと、残り二つの端子にもすぐに挿してしまった。
最初は、順列組合せで、
一つの端子、次は二つの端子(これは三通りある)、
最後に三つの端子すべてに、という順序でやるつもりだった。
挿してしまったら、抜きたくない、と心境になり、
結局、どの抵抗のターミネーターを、どの端子に挿すか──、
なんていうことが面倒になってしまった。
同時に、三つのターミネーターの抵抗をすべて違う抵抗にするのはどうか、と考えた。
翌週、また秋葉原に行き、今度はカーボン抵抗を買ってきて作った。
これで金属皮膜抵抗、タンタル抵抗、カーボン抵抗、
三種類のターミネーターをとにかく挿してみた。
これが意外にも好結果だった。
5月のaudio wednesdayに持っていたのは、これである。