Date: 4月 18th, 2020
Cate: High Resolution,
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MQAで聴けるバルバラ(その6)

ステレオサウンドから出ている「ボビノ座のバルバラ」で、
九曲目の「孤独のスケッチ」を、SACDで聴く。
それからCDで聴く。

そしてユニバーサルミュージックから出ている「バルバラ〜ベスト・セレクション」
その十三曲目の「孤独のスケッチ」を聴く。

SACD、CD、MQA-CDと聴く。
いうまでもなく MQA-CDの「孤独のスケッチ」はスタジオ録音で、
「ボビノ座のバルバラ」におさめられているそれはライヴ録音である。

MQA-CDの「孤独のスケッチ」を聴いていて、歌詞のことが頭に浮んだ。
「孤独のスケッチ」はフランス語で歌われている。
なので、そのまま聴いているだけではまったく意味は解さない。

「孤独のスケッチ」の対訳を読みながら聴いていたのは、
ずっとずっと遠い昔のことである。
どんな歌詞だったのか、もう朧げでしかなかった。

それでもMQA-CDで「孤独のスケッチ」を聴いていたら、
その朧げでしかないけれど、もう断片でしかないけれど、思い出した。

歌詞カードを取り出した。
ああ、こういう歌詞だった、と三十数年ぶりに、胸にくるものがあった。

歳をとったから、というよりも、「孤独のスケッチ」の歌詞を知っている人ならば、
この状況下に聴くことで、感じるところがきっとあるはず。

心に近い音で鳴る、とは、こういうことでもある。

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