MQAのこと、オーディオのこと(その4)
聴きたい(買いたい)録音がすべて買えるほどの経済力を持っていない。
だから購入を迷うディスクと、ためらわないディスクがある
購入を迷うディスクだと、その時の懐事情に左右されもする。
厳しい時はガマンしよう、ということになる。
ほかにも聴きたい録音があるのだから、そちらを優先することになる。
それでも迷うディスクというのは、
私の場合はたいてい、あまりなじみのない音楽のことが多い。
気になっているんだけれども……、
最近は、そういう場合でも、MQAで出ていると、買おう、になってしまう。
つい最近も、それで買ってしまった。
シェールの「Dancing Queen」を、e-onkyoからMQAで買ってしまった。
「Dancing Queen」のアルバムタイトルからすぐにわかるように、
シェールがABBAの曲をカバーしている。
MQAといっても、44.1kHz、24ビットである。
スペック的には魅力は感じない。
MQAでなかったら、あとで買おう、といって、ずっとずっとそのままにしていたはずだ。
私にとって、MQAであることが、ポンと背中をおすような存在になっている。
そうやっていくことで、聴く音楽の領域が少しではあっても拡がっていく。
これはいいことなのだが、同時にオーディオ的には、もっと普及してほしい、と思うところがある。
それは、たとえばアクティヴ型スピーカーだったりする。
デジタル信号技術の進歩によって、
それ以前のアクティヴ型スピーカーと、現在のアクティヴ型スピーカーの性能は、
驚くほど向上している。
聴いてみたい、と思う製品も少なくない。
そのことはけっこうなことなのだが、
これらのアクティヴ型スピーカーにも、ほとんどの機種でデジタル入力がついている。
アクティヴ型スピーカーが、MQA対応にならないのか、ということだ。