Date: 11月 15th, 2019
Cate: plus / unplus
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plus(その18)

瀬川先生は、
かなり以前からフルレンジからスタートする4ウェイ構成のシステム構築について、
何度か書かれている。

私が読んだのは、ステレオサウンド別冊HIGH-TECHNIC SERIES 1での記事だった。
当時高校生だった私は、JBLの4343、4350に憧れていた。

とはいえ、手の届く存在ではなかったからこそ、
瀬川先生の4ウェイのスピーカー構築の記事は、嬉しかったし、夢中で読んだ。

4343(正確には4341)を鳴らされている瀬川先生の記事だからこそ、
何度も読み返し、記憶している。

フルレンジからスタートして、トゥイーターをつけて2ウェイ、
その後、ウーファーを足して3ウェイ、
最後にミッドハイを追加しての4ウェイの実現である。

フルレンジからスタートするからこそのフルレンジ。
何を書いているのか、と思われそうだが、
瀬川先生は、その記事で、一度に4ウェイにしてもかまわない、とも書かれていた。

ならばミッドバス帯域を受け持つのはフルレンジでなくとも、
JBLでなら、2121や2202というユニットを使う手もある。

あのころは、この点が、理解に苦しむところだった。
でも、いまなら、やはりフルレンジからのスタートがいい、と結論に達することができる。

(その17)で引用したことである。
フルレンジ一発の音に、いつでも戻せるからだ。
フルレンジ一発の音を、すぐに聴けるからである。

いつでもスタート時の音を再確認できる。

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