Date: 11月 12th, 2019
Cate: 218, MERIDIAN, ULTRA DAC
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2,500,000円と125,000円(その12)

私はメリディアンの218に手を加えた。
それは218への、いわば愛情からである。

愛情を感じないオーディオ機器に手を加えようとは、私はまったく思わない。
この種の行為を、オーディオ機器への愛情がないからだ、と批判する人がいる。

そう言う人で、まったくこの種の行為を行っていない人がどれだけいることか。
いや、自分は手を加えたりは絶対にしない、とうい人はけっこういる。

けれど、そういう人たちはケーブル一本交換しない、したことがない、
そう言い切れるのか。

たとえば電源コード。
いまでは着脱式がほとんどだが、
電源コードをこれまで一度も交換したことがない人はどれだけいるのか。

着脱式になっているオーディオ機器にも、電源コードは付属している。
その付属の電源コードを交換するということは、
もう手を加えていることである。

このことが、どうにも理解できない人が、手を加えることに絶対的に批判の人のなかにいる。
オリジナルを尊重しなければならない──、
そう言う人が、電源コードを交換していたりする。

そこに矛盾を感じていないのか。
着脱式になっているからが、交換してもかまわない理由となるのか。

もっといえば、昔のオーディオ機器には信号ケーブルも付属しているのが多かった。

例えばずっと以前のマッキントッシュのアンプには、
赤白の、あの安価そうなラインケーブルが付属していた。

つまりそのしたいのマッキントッシュのオリジナルを尊重するのであれば、
ラインケーブルには、その赤白のケーブルを使うことになる。

けれど、そこまでしている人がどのくらいいるのか。
そこまで徹底している人から、手を加えるなんて……、と批判されるのであれば、
何か言い返したりしないし、そういう考えもあると認める。

けれど、そういう人にいつまで出逢ったことはない。
そういう人がいないとはいわない。

それでも手を加えてはいけない、という頑なに主張する人は、
なんのことはない信号ケーブルや電源コードはとうぜんのように交換していて、
自分の行為に矛盾を感じていない。

そう指摘すると、元に戻せるから、という返してくる。
だから、218へは、元に戻せることしかやっていないのだ。

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