Date: 11月 2nd, 2019
Cate: ショウ雑感
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2019年ショウ雑感(その14)

Roon LabsからはCEOのEnno Vandermeer氏、COOのDanny Dulai氏が来日されていた。

Danny Dulai氏は開発者である。
とはいえ、これまでのハードウェアのエンジニア(開発者)とは、
そうとうにタイプの違う人である。

耳にはピアス。
ピアスといっても、かわいいものではなく、
異物挿入といったほうがいいくらいのすごさである。
耳だけではない、手の甲もそうである。

けれど、Danny Dulai氏の話は、誠実である。
こういう人がRoonを開発しているのか──、
人によって受け止め方は違ってこようが、私はいい方に受け止めている。

Danny Dulai氏が、
Roonはオーディオのスイスだ、と言った。

スイスのように中立である、という意味である。
Roonは、PCM、DSD、MQAのどれかに片寄ることなく、
すべてを平等に扱えるように開発している、ということだ。

Roonのユーザーそれぞれが、
オレはMQAは絶対に認めない──、
DSDこそが最高のフォーマットだ──、
PCMのハイレゾこそが──、
などと主張するのは自由だし、勝手でもあるが、
Roonはすべてのフォーマットを、それらがもつクォリティを損うことなく扱う。

Roonは、このフォーマットこそがベストです、ということは主張しない。

それにしても、MQA否定の人は、みっともないのか、と今日も感じた。
今日、何があったのかは詳しくは書かないが、
MQAのことが話題になると、否定こそが正義だ、とばかりに声をあげる。

MQAを個人的に否定するのは勝手にやればいい。
自分でブログでもつくって、そこでやればいいことであって、
今日のような場でやることではない。

それにRoonの人たちも、MQAに誠実に対応した、ということを説明されているだけで、
MQAこそがベストだ、といわれていたのではない。

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