アンチテーゼとしての「音」(平面バッフル・その2)
本格的な平面バッフルの実現には、それだけの広さのリスニングルームが必要となる。
なので実用的なサイズの平面バッフルというのを、
以前から考えてきているのだが、
それでも一度は2m×2mの平面バッフルの音を聴いてみたい。
きいたことがないわけではない。
聴いている。
いい音だった。
だから、なんとか実現したい、という気持はずっと持っている。
audio wednesdayで、平面バッフルをやりたい、と考えているのもそういうことからである。
喫茶茶会記のスペースがあれば、2m×2mの平面バッフルを、
なんとかすれば設置できなくもない。
バッフルを分割式にして、部屋で組み立てる。
そうすればなんとか実現できる(金銭的なことは抜きにして)。
問題は、その後である。
2m×2mの平面バッフルを、どうするか。
そのまま喫茶茶会記に置いておけるのならば、
やる気は急に出てくるものだが、そういうわけにはいかない。
結局処分するしかない。
処分するのにも費用は発生する。
このあたりが、平面バッフルをaudio wednesdayでやる上でのいちばんのネックとなる。
先日、東急ハンズに行ったら、強化ダンボールが売っていた。
いままでなかった商品である。
これを見て触っていて、
これで平面バッフルを作ろうかな、と思いはじめている。
別項「素朴な音、素朴な組合せ(その8)」で書いているように、
ずっと以前にアルテックの755Eをダンボール製平面バッフルで鳴らしたことがある。
気持ちのいい、その時の音はいまも、機会があればまた聴きたい、と思うほどだ。
この経験があるから、強化ダンボールによる平面バッフルを考えている。