Date: 10月 13th, 2019
Cate: 音の良さ
Tags:

完璧な音(その1)

完璧な音とは?
どういう音なのだろうか、ふと考える。

美しい音が完璧な音とイコールとはいえない。
いい音イコール完璧な音なのか、といえば、これも違う。

プログラムソースに収録されている音そのままを再現できれば、
そこに歪もノイズも加わることなく、
何らかの情報欠落もなく、何かが加えられることなく音が、
聴き手の耳まで到達できれば、それが完璧な音なのか。

完璧な音ではなく、完璧な文章だったら、どうだろか。
どんな文章が完璧な文章なのか。

完璧と評されている文章はあるのだろうか。
プロの書き手は、完璧な文章を目指しているのだろうか。

そんなことを考えていた。

素晴らしい文章といわれても、読み手によって受け止め方が違う。
どうしてこんな読み方をするのだろうか、といいたくなる読み方をする人もいる。
どんな文章であれ、曲解されるもの、といっていいだろう。

どれだけ優れた文章であっても、わずかな人が曲解すれば、
それはもう完璧な文章とはいえないのではないか──、
こんなふうに考えてみた。

だとすれば、どんな読み手であっても、
そこに書かれたことを曲解せずに、正しく受け止めることができる文章こそが、
完璧な文章となるのか。

そうだとすれば、完璧な音も、そういう音ということになるのか。

Leave a Reply

 Name

 Mail

 Home

[Name and Mail is required. Mail won't be published.]