トーンコントロール(その11)
10月2日のaudio wednesdayでは、
メリディアンの218のトーンコントロール機能をゼロにすることはなかった。
どのディスクでも、低音か高音のどちらかはトーンコントロールでいじっていた。
最初に鳴らしたディスクでは、どのくらいの変化量が音としてあらわれるのか、
さぐっていく段階だったので、
低音も高音も、数回、曲を鳴らしながら操作していた。
二枚目を聴いて、三枚目くらいになると、
おおよその目安のようなものはつかめた。
それでもディスクをかえて、このくらいかな、と思って操作して、
そのまま最後まで聴き続けることもあったが、
冒頭の音の十秒ほどを聴いて、0.5dBステップで調整もしていた。
さわってみると実感できるのは、
ひとふりの胡椒、ひとつまみの塩のたとえ通りであるということだ。
こんなに頻繁にトーンコントロールを調整したことは、
これまでをふりかえっても一度もなかった。
だからといって神経質になることはない。
ほんとうに、いい感じで音が決まる感触があって、
iPhoneで手元で調整できるのだから、とにかく触って音を聴くだけである。
メリディアンの輸入元ハイレス・ミュージックの鈴木さんによれば、
ボブ・スチュアートが長年取り組んできた成果である、とのこと。
ULTRA DAC、218のトーンコントロールのアルゴリズムがどういうものなのか、
技術的なことはまったく知らない。
正直、そんなことはどうでもいい。
使ってみれば、その良さはよくわかるはずだ。