MQAのこと、カセットテープのこと(その2)
手元に片方だけ先バラにした赤白ケーブルがあった。
先バラにした方をフォーンプラグにハンダ付け、
もう片方がRCAプラグで、
SB-F01のヘッドフォン端子用にミニフォンプラグ(2極で、RCAジャックがついてる)と接続。
五分ほどの工作でケーブルが完成して、カセットデッキのヘッドフォン端子とSB-F01を結ぶ。
どのくらいの音量が出るかといえば、それほど大きいわけではない。
ラジカセのほうが、ずっと大きな音量で鳴る、といえるだろう。
でも、もともとそういう音量で聴くスピーカーではないし、
それにたまたま見つけたケーブルを使ったため、少々短かった。
SB-F01はカセットデッキの天板に置いた。
左右いっぱいに広げたかったけれど、ケーブルが短くて、
左右のスピーカー間は20cmくらいである。
そういう間隔だから、音量を上げたいとは思わない。
音量は、様々なことに最適音量が決ってくるもので、
左右のスピーカーの狭くて、スピーカーのサイズも小さいとなると、
音量も自ずと上限は決ってくる。
レベルコントロールの位置は、ほほ中央。
これで充分と思えた。
もっと上げることはできる。
それはわかっているけれど、上げる必要を感じない。
こんなことをやっていて、そういえば、高校生だったころ、
同じようなことをやっていた、と思い出した。
その頃使っていたサンスイのAU-D907 Limitedの上に、
やはりSB-F01を置いていた。
ヘッドフォン端子にではなくスピーカー端子に接いでいた点は違うが、
近距離で音量を絞って聴いていた。
AU-D907 Limitedにはターンオーバー周波数切替えのトーンコントロールがあるから、
低音は150Hz、高音は6kHzにして、絞りきって鳴らしていた。
時には低音を300Hz、高音を3kHzにしては、やはり絞りきって鳴らしてもみた。
それにサブソニックフィルターも入れていた。
とにかくナロウレンジの音を楽しんでいた。