好きという感情の表現(コメントを読んで・その1)
(その4)にfacebookでコメントがあった。
そこには、セルフイメージのコントロールに関して、
その時代では、女性の方が意識的であった、ということなのかも……と。
セルフイメージのコントロールという表現は考えていなかったけれど、
似たようなことは、この項を書いていて感じていた。
2014年11月の「うつ・し、うつ・す(その4)」で、
小林悟朗さんがいわれたことを取り上げている。
女性は毎日鏡を見る。その時間も男性よりもずっと長い。
つまり小林悟朗さんは、オーディオから鳴ってくる音を鏡として捉えられていて、
オーディオマニアにとって音を良くしていく行為は、
鏡を見て化粧することで、女性が自分自身を美しくしていく行為に近いのではないか──、
という考えを話してくれた。
だとしたら、毎日長い時間鏡の前にいる女性には、もうひとつの鏡であるオーディオは必要としないのではないか。
女性のオーディオマニアが極端に少なく理由についての、
小林悟朗さんの考察を、この項を書いていて思い出していた。
そのことに触れるつもりはなかった。
書き始めると、またテーマから逸れてしまうことになるからだ。
でもコメントを読んで、少しだけ書こう、という気になった。
化粧も、セルフイメージのコントロールといえよう。
確かに、女性はセルフイメージのコントロールに関しては、意識的であろう。
1985年当時は、男性で化粧する人は珍しかったけれど、
最近では、男性でもセルフイメージのコントロールに関しては、
そうとうに意識的な人が増えているんだろうなぁ、と思いつつも、
スイングジャーナルとステレオサウンドに登場した女性のオーディオマニアは、
どんなセルフイメージを抱いていたのだろうか、その当時は。