Date: 5月 19th, 2019
Cate: ロマン
Tags:

好きという感情の表現(その3)

女性のオーディオマニアは少ない。
音楽好きの女性は多いのに、
オーディオに凝っている人となると、極端に少なくなってしまうのはなぜか、
ということは、ずっと以前から語られ続けられていることだ。

その理由について、いろんな人がそれぞれに語っているけれど、
なぜだか極端に少ない、としかいいようがない。

そのせいか、女性のオーディオマニアは珍しがられる。
オーディオ雑誌に登場すれば、注目を集める。

1985年のスイングジャーナルに、一人の女性のオーディオマニアが登場した。
数ヵ月後、ステレオサウンドのベストオーディオファイルに、その女性が登場した。

菅野先生のベストオーディオファイルが始まったとき、
そのまとめは編集顧問のYさんだった。
その次が編集部のNさんだった、と記憶している。

1985年ごろは私がまとめをやっていた。
菅野先生と取材に行くのは、編集次長だった黛さんだった。

カセットテープに録音された菅野先生とオーディオマニアとの会話を文字起し、
規定の文字数にまとめる編集作業を、1985年ごろから辞めるまでは私がやっていた。

その女性のオーディオマニアの回も、私がまとめていた。
こんなことを書いているのは、その女性のオーディオマニアだけが、
掲載前に原稿をチェックしたい、と言ってきたからだ。

私がまとめをやっていた約四年間で、こんなことを言ってきたのは、
彼女が初めてだった。
それ以前にもいなかったし、それ以降もいない。
少なくとも1988年まではいなかった。

Leave a Reply

 Name

 Mail

 Home

[Name and Mail is required. Mail won't be published.]