聴感上のS/N比と聴感上のfレンジ(アンプの脚・その2)
今回やったことは、ずっと以前に別のアンプで実践している。
そのアンプの脚も、今回のマッキントッシュと同じでプラスチック製で、
内部に空洞がある。
ここに綿を詰める。
それだけである。
やった結果の音が気にくわなければ、すぐに元通りに戻せる。
綿を詰めた状態で、プラスチック製の脚を指で弾くと、
空洞のままでの音とは、明らかに違う。
もちろんプラスチックは空洞を埋めたところでプラスチックのままだから、
指で弾いた音が、プラスチックを感じさせる音から、
金属的な音や木質系の音に変換するわけではないが、
耳につく、イヤな感じの音は減る。
たったこれだけのことであっても、音は変化する。
中高域の、耳につきやすい帯域あたりの、
いわゆるツッパル感じの音が、かなり抑えられる。
完全になくなるわけではないが、そんな音が減るだけでも、
音は素直に拡がってくれるようになる。
そんな経験があったから、今回、マッキントッシュのMCD350とMA7900の両方に施した。
やった結果は、音にきちんと顕れる。
MCD350の上級機、MA7900の後継機、上級機も、
おそらく同じ脚がついているのではないだろうか。
それとも上級機ともなると、脚も変更しているのか。
それにしても、なぜ、こんな安っぽい脚をつけるのか。
音だけでなく、見た目も安っぽい。
何も非常に凝った脚をつけてくれ、とはいわない。
そんな脚は、マッキントッシュの製品には似合わない。
オーソドックスなゴム脚で、いい。