プリメインアンプとしてのデザイン、コントロールアンプとしてのデザイン(その6)
ヤマハのコントロールアンプといえば、私の年齢では、
まずC2とCIがすぐに浮ぶ。
C2は薄型の、
CIはコントロールアンプとして、テクニクスのSU-A2が出るまで最も多機能なアンプだった。
CIは、C2と違い、大きく重たかった。
そのころのプリメインアンプよりも大きく重たかった、という印象があるほどだ。
メーターもついていた。
それでもCIを、プリメインアンプだとは一度も思ったことはない。
コントロールアンプとしてのフロントパネルを持っていた。
そのころのヤマハのプリメインアンプにはCA2000、CA1000IIIなどがあった。
その後、A1が登場し、ヤマハのプリメインアンプのデザインも変化していく。
コントロールアンプもそうだった。
CI、C2のあとに、やや安価なC4、C6が出て、C50、C70も出てきた。
それからヤマハ100周年記念モデルとして、1986年にCX10000が登場した。
CX10000もCI同様の大きさと重さだった。
それでもコントロールアンプのデザインだった。
C4、C6などもそうだった。プリメインアンプと見間違うようなフロントパネルではなかった。
同じことはヤマハのプリメインアンプにもいえた。
コントロールアンプ的なフロントパネルをもつモノはなかった。
そういうことはきちんとしてメーカーである、とヤマハを認識していた。
だからこそ、ヤマハの5000番のコントロールアンプが、どういうデザインで登場するのか、
秘かに期待していた。
けれど、実際のC5000は、なんともプリメインアンプ的である。