Date: 8月 23rd, 2018
Cate: 日本のオーディオ
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日本のオーディオ、これまで(パイオニア Exclusive 3401・その2)

Exclusive 3401の広告は、ステレオサウンド 46号に載っていた。
「曲は終り、針が止まった。雨の音だけが残った。」
というキャッチコピーがあった。

その下にサランネットを外した正面からのExclusive 3401、
その右ページにはサランネットを付けた状態で、少し斜めからの写真があった。

グレイといっても、JBLのスタジオモニターのグレイとは少し違っていた。
わずかに緑が入っているようにも感じた。

Exclusive 3401をみれば、JBLの4320、4333をそうとうに意識しているのことは、
誰の目にも明らかなくらい、ユニット配置、バスレフポートの位置、
エンクロージュアのプロポーションなど、近いところが多い。

トゥイーターの位置も左右どちらかに取り付けられるようになっているところもそうだし、
ウーファーの口径、外観もJBLのウーファーを感じさせるものだし、
スコーカーのホーンもExclusive 2301が、JBLの2397をおもわせるホーンなのに対し、
こちらはJBLのスタジオモニター共通のショートホーンである。

トゥイーターのホーン開口部は、エレクトロボイスのトゥイーターっぽい感じもあるが、
なんとなくJBL的にみえるといえば、そうみえなくもない。

JBLのスタジオモニターも、4331A、4333Aのように、
型番末尾にAがつくようになってから、
エンクロージュアの形状とフロントバッフルの色が変更された。
4320、4331、4333では六面すべてサテングレー仕上げだった。

Exclusive 3401も六面すべてグレー仕上げである。
そのためか正面からの写真では、やや平面的な印象も受けるし、
引き締まった印象は薄い。

それでもExclusive 3401は、気になった。
46号の広告ではExclusive 3401Wは登場してなかった。
グレーのExclusive 3401だけであったから、
パイオニアがモニタースピーカーを開発したのか、とも思っていた。

けれど46号の特集「世界のモニタースピーカー そのサウンドと特質を探る」では取り上げられてない。

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