Date: 8月 3rd, 2018
Cate: 再生音, 背景論
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「背景」との曖昧な境界線(その1)

ミッション:インポッシブル」(Mission: Impossible)の最新作、
「フォールアウト」が今日から公開されている。

「ミッション:インポッシブル」は私ぐらいの世代、私より上の世代にとっては、
「スパイ大作戦」を思い出させる。

「スパイ大作戦」の好きな方のなかには、
「ミッション:インポッシブル」を認めていない人がいるのも知っているけれど、
「ミッション:インポッシブル」は「ミッション:インポッシブル」で楽しめばいい、と思う。

私も一作目からずっと観てきている。
今回の「フォールアウト」も、トム・クルーズのアクションが撮影時から話題になっていた。

先日、仕事関係の人と「ミッション:インポッシブル」のことが話題になった。
前作「ローグ・ネイション」の冒頭の離陸する飛行機に、
トム・クルーズ扮するイーサン・ハントがしがみつくシーンがある。

このシーンを、話していた人は、
「あれ、CGだよ。トム・クルーズが実際にやっているわけないでしょ」と断言していた。

メイキングビデオを見れば、実際にやっているのがわかる、といっても、
そのメイキングビデオすらも、CGで作った、と言い張る。
あんな危険なこと、やるわけないでしょ、がその人の主張するところだった。

そういえば数年前も同じことを経験している。
サントリーの燃焼系アミノ式というスポーツドリンクのCMがそうだった。
このとき話していたのは、私よりも若い人だった。

彼は、CMでやっている運動を、すべてCGによるものだ、といっていた。
私は、違う、といったけれど、これも平行線のまま。

「ミッション:インポッシブル」について話していた人は、もう60代なかばの人。
世代は関係ないのだろう。

難度の高いアクションシーンを実際にやっての撮影と、
ブルーバックを使っての撮影にCGによる映像を合成したもの、
すべてを見分けられるかといえば、まず無理である。

CG合成の例を見ていると、
ふだんの何気ないシーンがCGであったりして驚くことがある。

そういう時代の映画を、われわれはいま観ている。

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