Date: 7月 24th, 2018
Cate: Marantz, Model 7
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マランツ Model 7はオープンソースなのか(その5)

マランツのModel 7についてオーディオマニアが語るとき、
ほぼ必ずといっていいほど、そのデザインのことが話題になる。

基本シンメトリーなのだが、左右のバランスをほんのちょっとだけくずしてある。
それがまた絶妙──、
そんなことが語られる。

瀬川先生がずっと以前に書かれていたことで、
おそらく岩崎先生は瀬川先生よりも前に、同じことを指摘されている。

Model 7は、いいデザインと思うけれど、
Model 7がオープンソースなのか、ということについて考えるようになったきっかけも、
Model 7のフロントパネルの写真を眺めていたときに気づいたわけだから、
そのデザインといえる。

Model 7のデザインの見事さは、特註パーツを使用していないことにもある。
もちろんフロントパネルの仕上げは、昔の職人でなければできないレベルであるのは知っている。
いまでは、同じヘアラインは出来ない、とすでに30年くらい前に聞いている。

フロントパネル以外、スイッチ、ツマミはすべて市販品のはずだ。
Model 7の特徴的といえる中央の四つのレバースイッチとツマミ。
スイッチは市販品だし、ツマミのそのはずだ。

私以外にも気づいている人はいるはずだが、
マッキントッシュのパワーアンプMC240、MC275の入力切替えのスイッチ。
これはModel 7とスイッチもツマミと同じのはず。

両者を並べて比較したことはないので断言はできないけれど、
それぞれは何度も実機を見ているし、写真で見ても同じ、といえる。

デザインにこんなにこだわっています──、
そんなことをアピールするオーディオ機器がある。
その対極にModel 7があるからこそ、オープンソースなのか、と考える。

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