Date: 2月 8th, 2018
Cate: フルレンジユニット
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シングルボイスコイル型フルレンジユニットのいまにおける魅力(その12)

小口径フルレンジユニットの複数個使用。
そうなるとユニットをどう配置するのか。

これを考えていくのは、実に楽しい。
複数個の最小数二つの場合でも、縦配置か横配置かで、音は変ってくる。
一本は正面、もう一本は上に向けて、という配置もできるし、
正面と横という配置もできるし、前後というのもある。

二本でもさまざまな配置が考えられる。
これが三本、四本と増えていけば、配置の数も増していく。

縦にずらりと並べるトーンゾイレにしても、
エンクロージュアを真横からみた時に、
バッフルがストレートなのか、それとも内側に向けて湾曲しているか、
反対に反るように湾曲しているのか、
エンクロージュアの形状を含めて、ヴァリエーションは相当な数になる。

ユニットの数が増えていくと、コストもかかるが、
インピーダンスの問題も発生してくる。

BOSEの901のように、専用ユニットとしてインピーダンスを0.9Ωという低い値にし、
九本すべてのユニットを直列接続することで、0.9×9=8.1Ωとすることは、
アマチュアにはマネできない。

4Ω、8Ωなりのインピーダンスのユニットを、
うまく直列、並列を組み合わせて、妥当な値にしていく必要がある。

いま私が小口径フルレンジユニットを複数個使用するとなったら、三本にしたい。
配置は三角形になるようにする。

三本のユニットを配置したスピーカーシステムとして、
シーメンスのEurophon Studio Monitorがある。

シーメンスのスピーカーといえば、Eurodynがよく知られているが、
Europhonはアンプ内蔵のモニタースピーカーである。
ステレオサウンド 46号には紹介記事が載っている。

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