Date: 1月 1st, 2018
Cate: 日本のオーディオ
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日本のオーディオ、これから(NIRO Nakamichiの復活・その5)

井上先生からはNIRO時代の中道仁郎氏についてきいている。
試作品を何度も井上先生は聴かれている。

あることについて指摘すると、翌日には手直ししてくる。
しかも井上先生からの指摘をきちんと理解しての手直しである。
見当違いの手直しではない。

たいしたものだよ、と井上先生は感心されていた。
この話をしてくれたということは、
他のメーカーには中道仁郎氏のような人は、そうそういない、ということでもある。

同じ空間で同じ音を聴いて、オーディオ評論家からの指摘がある。
けれど、その指摘をきちんと理解していないから、
手直しが見当違いであったりする。

結局、きちんと音を聴いていない、としか思えない。
いや、聴いている、という反論があるだろうが、
ならば、なぜ、指摘されたところを手直しできないのか。

NIRO時代、中道仁郎氏はひとりでやられていた、ともきいている。
ひとりなのに、翌日にはきちんと手直しして、次のステップに進む。

一方、他のメーカーはひとりということはまずないだろう。
何人かのスタッフが関っているだろう。
なのに……、といいたくなる違いが生じるのは、
NIROが登場したころだけの話ではなく、それ以前からあったことである。

ということは、いまもある、と見ていいだろう。

とにかく中道仁郎氏が、NIRO Nakamichiを2015年に立ち上げられている。

ナカミチ時代に、スピーカーはなかった。
カセットデッキはあった、コントロールアンプ、パワーアンプ、レシーバーもあった。
けれどスピーカーは、B&Wの輸入元であったぐらいだ。

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