結線というテーマ(その2)
スピーカーがフルレンジユニット一発のスピーカーであれば存在しない問題も、
マルチウェイとなり、ネットワークが二次以上(12dB/oct以上の減衰量)となると、
アースの共通インピーダンスという問題が発生してくる。
ならばスピーカーのネットワークをアンバランス型からバランス型にし、
アンプの出力も、アンバランスからバランスにするという方法もあるが、
これはこれで別の問題が出てくる。
バランス型ネットワークを採用したシステムとしては、
過去にパイオニアのExclusive 2401、2402がある。
バランスにした際の問題点に、ここで触れると話が大きく外れるので、
割愛するし、ここではアンバランス型ネットワーク(これが大半である)の話である。
この問題に介しては、別項「サイズ考」で述べたことなので、詳細は省く。
「サイズ考」を読まれれば、アースの共通インピーダンスということでわかっていただけるし、
具体的にどうするのかについても書いている。
ただ「サイズ考」でも文章だけで説明している。
実際の配線の仕方の図を公開しているわけではない。
なので、よく理解できない人もいるとは思う。
そういう人はいまは手を出さないのが賢明である。
自分の頭で考えて、私が以前書いたものを読んで理解してからの方がいい。
わかったつもりになって、
私に直接、そこで生じる問題点(といえないこと)を指摘した人がいた。
いいかげんな断片的な知識での指摘であった。
確かに、この指摘してきた人のレベルと理解力ならば、
どうすればいいのかをじっくり考えることなく表面的にマネてしまうため、
そういう問題が発生しないわけではない。
「サイズ考」では、その指摘に対して答えている。