Date: 6月 4th, 2017
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日本の歌、日本語の歌(アルテックで聴く・その15)

(その13)で引用しているように、
H氏はCN191にリボン型トゥイーターを加えることを考えられていた。

このリボン型トゥイーターはパイオニアのPT-R7ではなく、
おそらくピラミッドのT1のはずだ。
CN191は100dBをこえる能率のスピーカーだから、T1も、より高能率のT1Hであろう。

T1ならば、CN191とうまくつながるかもしれない、と当時読みながらそう思っていた。
T1の音もCN191の音も聴いてはいなかった。
それでも、そんなふうに思っていた。

56号で瀬川先生が挙げられていたのは、アルテックのA7ではなくA7Xである。
アルテックは、JBLが3ウェイ、4ウェイとマルチウェイ化をすすめていくのに対し、
2ウェイにこだわっていた。

A7Xはドライバーをタンジェリンフェイズプラグ採用802-8Gにしたモデル。
2ウェイのまま、3ウェイなみとまではいかなくとも高域レンジをのばしている。
A7XにはA7XSというモデルも後に登場した。
このころからアルテックもマルチウェイ化へと走る。

A7XSとはA7にホーン型トゥイーターを加えたモノで、
アルテックからトゥイーターといえば3000Hくらいしかなかったころで、
A7XSのトゥイーターも、ほぼ間違いなく日本製のはすだ。

604-8Hを中心とした4ウェイの6041のトゥイーターはコーラル製だった。
ということは、A7XSのそれもコーラル製の可能性は高い。

A7XSの音はどうだったのだろうか。
聴く機会はなかった。
喫茶茶会記のアルテックも、グッドマンのドーム型トゥイーターが加えられている。
これは、渋谷にあったジャズ喫茶・音楽館のシステムを譲り受けてだからである。

このグッドマンのトゥイーター、お世辞にも優れているとはいえない。
それでもあるとなしの音を聴くと、3ウェイにしたことのメリットは感じられる。
ただいかせんトゥイーターの質があまりよくないから、
あのトゥイーターだったら……、と考えたりもする。

つまりはBiton Majorにトゥイーターを加えるなら……、
ということを考えているわけだが、
その一方で、日本語の歌すべてが喫茶茶会記のアルテックでうまく鳴っていたわけではない、
そのことについても考えている。

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