輸入商社なのか輸入代理店なのか(OPPOと逸品館のこと・その4)
メーカーにとっても輸入元にとっても、自社製品、扱い製品の評価が高いことに文句はない。
つねに高い評価ばかりが得られるわけではない。
低い評価はないにこしたことはないが、
低い評価がなされたときにメーカーと輸入元は、受けとめ方に差があるように感じる。
メーカーは、評価の対象となったオーディオ機器を開発し製造している。
輸入元は、輸入しているだけである。開発・製造しているわけではない。
この立場の違いが、
低い評価(というよりメーカー側が気づいていない長所と短所)の受けとめ方に関わってくる。
短所をできるだけなくして、
さらに長所を活かして改良モデルを開発することができるのがメーカーである。
すべてのメーカーがそうだとは思っていないが、多くのメーカーがそうであろう。
けれど輸入元はどうだろうか。
低い評価が拡散してしまうことで、売上げに影響を与えるかもしれない。
そこでの低い評価に、建設的な意見があったとしても、
そのことを海外のメーカーに伝え、よりよい製品への改良していこうと考えているところもあれば、
そうでない輸入元もあるはずだ。
どこの輸入元が前者であり、後者がどこだとかは書かないし、
輸入元それぞれの内情を知っているわけでもない。
それでもこれまでの海外製品の扱い方をながく見ていると、
ここは前者だろうな、あそこは後者だろうな、というぐらいの見当はつく。
今回の逸品館のOPPOのSonica DACの評価が妥当なのかは、
Sonica DACの音を聴いてない私には、これ以上のことはいえない。
それでも逸品館の評価からOPPOの輸入元OPPO Digitalが得られることはあったのではないだろうか。
それに販売店と輸入元の関係だから、文字だけの一方的なものではなく、
直接の話もできるのだから(実際に電話で話されているのだから)、落し所はあったように思う。